SUGOI-ne植えのセロジネ。
  これも晩秋から4月までオシボリの湿度で栽培。
  この期間のバルブのエネルギー消費はない。
  栄養万点のバルブである。


  これなら、作落ちすることはない

 SUGOI-ne栽培2年のカトレア。
 オシボリの湿度で栽培。

  全然バルブが痩せていない。
  エネルギーが充満しているバルブである。
  だから、切花して見ると解かる。
  SUGOI-neの花は、花保ち抜群になる。
  平均して水ゴケの花の2倍の花保ちになる。

   一輪の重さがまるで違う。
   細胞に充分なエネルギーが行き渡って咲いた花である。

   素晴らしい花は・・・・重さに違いがある。
   死に花でない、女盛りの花である。

  
   2年前までは水ゴケ栽培。
   その時代のバルブとSUGOI-ne時代のバルブの高さが、
   まるで違う、軽く水ゴケの限界、壁を越える。
SUGOI-ne栽培の4月のカトレアのバルブ。
晩秋から4月までオシボリの湿度で栽培したものである。
葉もバルブも全然萎びない。
冬を、休眠期を越すのにバルブの貯蔵エネルギーを消費しない。
 このようにすれば、豊富なエネルギーは
 リードの伸長、生育に廻される。
 力強いリードが伸びることになる!

 これがSUGOI-ne栽培の基本である。
 オシボリの湿度で根腐れは起きない。
 逆に、この湿度をラン菌もカトレアも望んでいたのである。

 しかし、自然はカトレアに優しくはない。
 時には過酷な乾燥の年もある。
 こういう年には、プロトコームも全滅するかもしれない。
 しかし、毎年プロトコームが死ぬような乾期なら、
 そこの場所は自生地になってはいない。

 自生地というのはプロトコーム、小さな株が生きられる
 場所である。

 樹の上でも、岩でも、蟻塚でも・・・・

 右の写真は水ゴケ栽培のカトレアのバルブ。
 水ゴケ栽培の場合、カラカラ乾燥させて、
 バルブの貯蔵養分を使わせて冬を越すようにしてきた。
 春咲きの品種では、貯蔵養分、水分で花を咲かせることになる。

 晩秋から春まで、花芽が大きくなり蕾が膨らみ開花するということは、
 この期間完全に休眠していないということである。
 新芽の代わりに花芽が成長しているということである。
 こういうときに、カラカラ乾燥では葉で光合成は極端に減少するから、
 花芽の成長のエネルギーは、バルブの炭水化物を燃やすことになる。
 日に日に貯蔵エネルギーは減少する。
 開花し・・・株分けの時には、エネルギーは少し残っている状態になる。

 この状態のものを株分けして、養分ゼロの水ゴケで植えて、
 潅水しないで・・・水を欲しがらせて・・根を伸ばさせるが・・・
 この根が新しくのばすのに、なけなしの貯蔵エネルギーを使わなければならない。
 これで作落ちスルナというほうが無理というものである。

 
 SUGOI-ne   水ゴケ栽培との大きな違い

   休眠期(乾期)にオシボリの湿度で栽培する
     ・・・・バルブを萎びさせない・・・・

 SUGOI-ne栽培と水ゴケ、バーク・・・栽培の最も大きな違いは、
 休眠期、乾期におけるコンポストの湿度の問題である。
 この違いは・・・
 ラン菌が生息している。
 ラン菌が生息していない。
 この決定的な違いである。
  通気性、保水性、排水性、PH・・・は、マニュアル通りのSUGOI-neの固さであれば、
  全然問題にならないファクターであることがわかってきた。

 SUGOI-neでは、水ゴケでは完全に根腐れ起きる湿度でも全然起こらない。
 つまり、ラン菌が活動できる3℃以上の温度では、
 ランの根に空気を供給するから、根腐れが起こらないことが実証されてきた。

 SUGOI-ne栽培では、多湿よりも「乾燥」が大問題であった!
 水ゴケ、バーク栽培とは全く逆の問題である。
 ということは、水ゴケ栽培というのは、ランから見ればとんでもない異常な栽培法だったということである。
 プロトコームが生きられない湿度だからである。
 発芽できないところで・・・自生地はありえない。
 休眠期における素焼き、水ゴケ栽培の乾燥では、絶対にプロトコームは生きることは出来ない!!
 このことから考えても水ゴケの乾燥は異常な栽培である。
 カトレアに拷問を与えてきた。
 とんでもない栽培が・・・この200年行なわれて来たということである!

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kouza sa70